リハスタでバンド演奏一発撮りをした後のミックス作業について、
ずらずらと備忘録的に書いていきたいと思います。
今回はドラム編。
ドラムセットを複数マイクで録音すると必ず位相ズレが発生します。
録音データがDAWに並んだら、まず行うことは各マイク音源の位相合わせです。
合わせないと芯のある音が作れず、どんなプラグインをかけてもぼんやりとして抜けてこない音になりがちです。
私と妻でやっているアコースティックデュオのスズノオト、ライブがあります。
■2023年10月21日(土)
「おいしい!たのしい!大好き! Vol.8」
@川口キャバリーノ
OPEN 17:30
START 18:00
CHARGE 1800円+1D
配信チケット 1350円
出演
●スズノオト (洋邦アコースティックカバー)
●Feeling Me Nice (フィロソフィーのダンスCover)
ご予約はこちらから
http://oitano.fan-live.info/2023-10-21/
我々は今回も、スタンダードとも言えるような誰もが知っている曲たちを
ちょっとおしゃれなアコースティックアレンジでお届けいたします。
以前のライブ動画。
アコースティック、しかも二人だけっていう編成はやればやるほど
バンドとは違う面白さ、奥深さがあるなぁと改めて思います。
いつもはバンドメンバーに任せている領域も自分でコントロールする面白さと難しさ。
自分をさらけ出してナンボ、というか
逃げも隠れもせずやり切ったモン勝ちみたいな部分があると思います。
近年メキメキと実力と自信を深めている相方のあさこが、本当に頼りがいのあるボーカリストになってきて
大船に乗ったような気持ちで取り組むことができています。
ギターへの要求レベルも比例して上がってきているのでついていくのが大変ですが笑
8回も続いているこのライブイベント。
おいしいお酒と食事を音楽と一緒に楽しみましょう、というコンセプトです。
キャバリーノさん全面協力のもと、毎回メニューが変わるワインコインプレートが好評で今回は「豚すき焼き&炊き込みご飯」!
キャバリーノさん、お酒もご飯もめっちゃおいしいのでオススメのライブハウスです。
いつも出演者に寄り添ってサポートしてくれてとっても居心地が良いです。
偵察がてら、どうですか?
10/21当日は予定があるよ、っていう方には
配信でもお楽しみいただけます。
キャバリーノさんの配信クオリティはめっちゃ高いです!
アーカイブも残りますので、後日ゆっくり鑑賞可能です。
ぜひぜひご覧くださいませ!
http://oitano.fan-live.info/2023-10-21/
先日のインストバンド「当たって砕けろ」ライブでは、本番もリハも全機材を持込みしていました。
アンプ+キャビネット+エフェクターやケーブル類など合わせると総重量で40kg弱あるので車移動です。
都内で複数バンドをやっていると、
毎回車移動ってわけにもいかないので、電車移動で運搬できるシステムも必要です。
真空管アンプのあのリッチな音って、やっぱり病みつきになるほど気持ち良いんですよね。「アンプで作る音とエフェクターで作る音って、やっぱ違うんだよなぁ」という気持ちがぬぐえない。
「真空管アンプヘッドの弾き心地で電車運搬可能な機材がほしい!」ってやっぱり思ってしまうのです。
そんな願望をかなえてくれそうなフロア型アンプヘッドが今年新発売されておりまして。
試奏したところ、キャビからの出音が想像以上に気持ちよかったので、実は結構前にお持ち帰りしてしまっておりました。
Blackstar AMPED3
良いところ
・ボードに組み込める大きさ重さ(約2kg)
・音の質感がちゃんとアンプ(エフェクターっぽくない)
・100Wパワーアンプの音量/音質
・3チャンネルで MIDI対応
・各チャンネルのツマミ位置メモリー可能
・ボード内で4ケーブルメソッドが組める
イマイチ…
・MIDIの対応範囲がちょっと狭い
・リバーブが地味
以下、各音色や機能の使用感をレポートします。
続きを読む今回はドラムのマイキングについて。
■ドラム録音マイク
今回は8チャンネルで録ってみました。
1 SN表 Shure SM-57
2 SN裏 Shure SM-57
3 Kick AKG D112
4 TOP R AKG C451B
5 TOP L AKG C451B
6 Tom1 Classic Pro CM8DR
7 Tom1 Classic Pro CM8DR
8 Tom1 Classic Pro CM8DR
タム用マイクとして、激安ですがなかなか評判の良い クラシックプロの打楽器用マイクを使ってみました。
SM-57よりも低音がしっかり録れるとのことですが、いかに。
■マイキング
・トップマイク
ドラムに使えるマイク本数が少ないときは、キック以外のすべてのパーツをトップマイクでバランスよく拾いたいので少し高い位置にセットします。
そうするとタムも含め全体のバランスが良くなります。
今回はタム用マイクもが別にあり、シンバルを中心に収録したかったので、
いつもより低めに、シンバルから50cmくらい上に設置。
またミックス時の左右の定位として、スネアが真ん中で鳴ってほしいので、左右のマイクはスネアから全く同じ距離に設置するようにしています。
きちんと測って誤差1cm以内に。
実際のドラムセットの中ではスネアは中心ではなく、少しずれた位置にいます。
そのためスネアから等距離にすると、見た目は左右で高さが違うことが多いです。
左右の間隔は今回は80~100cmくらいでちょっとワイドなステレオ感を目指しました。
結果的にはキット全体がバランスよく録れていたので、もう少しシンバルに近付けても良かったかも。
・スネア
裏表 できるだけ等距離、同角度 同じマイクで狙います。
ミキサー側で裏だけ位相反転しておきます。
タイコ類は筒の上下に音が抜けるので、マイクの先端をリムの内側に入れます。
・タム
スネアと同じく、リムの内側にマイクの先端を入れます。
打面ではなく、筒の中心を狙って中低音を録ります。
(タムのアタック成分はトップマイクにも入っているから)
クラシックプロのマイク、SM-57よりも低音がきちんと録れていてミックスしやすかったです。
・キック
ヘッドの穴から中まで突っ込んで、ビーターが当たる位置から8cm程度。
打面からの距離が遠くなるほど低音が録れるのですが、今回はテンポが速い曲が多いのでアタック感重視の位置です。
結果的には、キックのピーク周波数は105Hz付近。
アタック成分との兼ね合いもありますが、スマホでも認識しやすいくらいの重さで録れました。
従来は60~80Hz付近を狙って、音作りしていたのですが、
これくらいのほうが重すぎなくて良いかもしれない。
1本マイクだとアタックと低音の両立に限界を感じたので、次回からはアタック用と低音用の2本で録りたい。
以前はアコギとエレキ、両方で使えるようにセットアップしたこともありますが、
やはり別にしたほうが使い勝手が良いと思ったので、完全にエレキ用として組み直しました。
マイアンプのSuhr PT15IR持参する時の4ケーブルメソッドも、現場でアンプを借りる時も両方対応できるように組んでみました。
続きを読む