今回はドラムのマイキングについて。
■ドラム録音マイク
今回は8チャンネルで録ってみました。
1 SN表 Shure SM-57
2 SN裏 Shure SM-57
3 Kick AKG D112
4 TOP R AKG C451B
5 TOP L AKG C451B
6 Tom1 Classic Pro CM8DR
7 Tom1 Classic Pro CM8DR
8 Tom1 Classic Pro CM8DR
タム用マイクとして、激安ですがなかなか評判の良い クラシックプロの打楽器用マイクを使ってみました。
SM-57よりも低音がしっかり録れるとのことですが、いかに。
■マイキング
・トップマイク
ドラムに使えるマイク本数が少ないときは、キック以外のすべてのパーツをトップマイクでバランスよく拾いたいので少し高い位置にセットします。
そうするとタムも含め全体のバランスが良くなります。
今回はタム用マイクもが別にあり、シンバルを中心に収録したかったので、
いつもより低めに、シンバルから50cmくらい上に設置。
またミックス時の左右の定位として、スネアが真ん中で鳴ってほしいので、左右のマイクはスネアから全く同じ距離に設置するようにしています。
きちんと測って誤差1cm以内に。
実際のドラムセットの中ではスネアは中心ではなく、少しずれた位置にいます。
そのためスネアから等距離にすると、見た目は左右で高さが違うことが多いです。
左右の間隔は今回は80~100cmくらいでちょっとワイドなステレオ感を目指しました。
結果的にはキット全体がバランスよく録れていたので、もう少しシンバルに近付けても良かったかも。
・スネア
裏表 できるだけ等距離、同角度 同じマイクで狙います。
ミキサー側で裏だけ位相反転しておきます。
タイコ類は筒の上下に音が抜けるので、マイクの先端をリムの内側に入れます。
・タム
スネアと同じく、リムの内側にマイクの先端を入れます。
打面ではなく、筒の中心を狙って中低音を録ります。
(タムのアタック成分はトップマイクにも入っているから)
クラシックプロのマイク、SM-57よりも低音がきちんと録れていてミックスしやすかったです。
・キック
ヘッドの穴から中まで突っ込んで、ビーターが当たる位置から8cm程度。
打面からの距離が遠くなるほど低音が録れるのですが、今回はテンポが速い曲が多いのでアタック感重視の位置です。
結果的には、キックのピーク周波数は105Hz付近。
アタック成分との兼ね合いもありますが、スマホでも認識しやすいくらいの重さで録れました。
従来は60~80Hz付近を狙って、音作りしていたのですが、
これくらいのほうが重すぎなくて良いかもしれない。
1本マイクだとアタックと低音の両立に限界を感じたので、次回からはアタック用と低音用の2本で録りたい。