近年、リハスタでのバンド演奏をマルチトラックで録音するのにハマっております。
普通のバンドの練習と同じように みんなでせーの!で一緒に演奏しますが、
パートごとに別のトラックに収録する、ということです。
それなりの機材とノウハウが必要ですが、プロのエンジニアやレコーディングスタジオに依頼しなくても、がんばれば自力でここまでいけるよ、という記録です。
僕が所属しているワルキューレコピーバンド、a la foretでは定期的にマルチ録音を実施しています。
2022年冬にリハスタでレコーディングした音源がこちらです。
どんなふうにレコーディングしたか、ご紹介したいと思います。
■マルチトラック録音のメリット
普通にステレオレコーダーで録るよりも回線数(ケーブル本数)が多くなるし、
圧倒的に手間はかかるんですが、それを補って余りあるメリットがたくさんあります。
①細かい部分も聞き取れるので、現状認識がきちんとできる
②丁寧にミックスすれば何度も聞き返したくなるようなクオリティで残せる
③動画も一緒に録ればバンドの宣伝動画なども、一ランク上の音質で製作できる
④どうしてもうまくいかなかった部分は、他テイクから差し替えも可能
※(①については、メンバー同士で感想を言い合うと、より効果が高いですね)
マルチトラックだと、今まで聞こえなかった(認識していなかった)音まで聞こえます。いい加減な演奏だとすぐバレてしまうクリアさなので、普段よりも精度の高さが求められるので良い練習になるんですよ。
最初は自分の未熟さが浮き彫りになる気がして、恥ずかしい&いたたまれなくなるんですが、慣れる(自己評価と現実とのギャップが少なくなる)と冷静に判断できるようになります。
■録音機材
昨年、上記のやり方に特化した素晴らしい機材 ZOOM Livetrak L-20を入手しました。
●20チャンネルを同時録音
●メイン以外に6系統のモニター/AUX出力
●エフェクト2系統
演奏者6人に別々のモニターミックスを作れるのが非常に強力。
ライブ演奏を録音するのに、これ以上適した機材はないと思います。
RECのオペレートをしながら演奏も同時にしなければならないため、
シンプルにMTRとしてL20単体で収録し、帰宅してからDAWに流し込んでPCで編集というスタイルでやっています。
■リハスタでのセッティング
今回はボーカルチームと楽器チームに分かれての録音。
楽器チームの録音は秋葉原ノア B1stを利用しました。
比較的小さい部屋です。
ギターベースキーボードはアンプを使わずにラインでMTRに接続されており、
音は各自のヘッドホンでモニターするため、PAから音は出しません。
部屋の中で鳴っている音はドラムのみなので、ドラムセットに立てたマイクへ
他の楽器が混入することがありません。
この時のチャンネル表はこちら
次回はドラムのマイクセッティングなどについて