インストバンド「当たって砕けろ」初ライブ

2023/8/27(日)のお昼、インストバンド「当たって砕けろ」初ライブ@高円寺JIROKICHIにお越しくださったみなさま、ありがとうございました！

今年前半はこのライブのために生きていたといってもいいくらい、個人的にモチベ高く
臨んでおりました。

各人が「やりたかったけどできなかった曲」を集めたセットリスト

1 Catwalk/Don Grusin　（うっすー）
なんといってもイントロの鬼ユニゾン16小節。
ジャズ系の指使いは弦移動が多く、インサイドアウトサイドが入り乱れるため、
早く弾くのが本当に苦手で。地道なメトロノーム練を繰り返し、徐々にスピードアップしたものの本番は完璧には弾けなかったなぁ。
知性とロマンチシズムを感じさせる曲調が好きでした。

2 Mr Pink/Level42　（ゆーすけ）
ゆーすけにはベースがめっちゃ目立つ曲を提案してくれたらうれしいなと思っていたけど、こんなにドンピシャな曲とは！渡りに船！
そしてライブ版の超速スラップイントロも完コピしてくる熱量。
会場が一気にヒートアップした。

3 Falling Up/Allen Hinds　（あべ）
あべにとってのギターヒーローの一人。
独特の浮遊感のある曲調の中で、流れるように繰りだされるフレーズがまた独特で。
リズムとニュアンス、ダイナミクスの幅がめちゃくちゃ広く、表現力を問われる1曲でしたがしっかり弾きこなしていたあべに拍手！

4 Off Shore/小沼ようすけ　　（こうちゃん）
寄せては返す波のような心地良いリズムで、光と風と温度、自然の風景を感じさせる1曲。
音数で埋め尽くさず、適度な隙間と奥行きを感じさせる演奏が得意なこうちゃんに
うってつけの曲だと思いました。
バキバキの曲も、こういう雰囲気も両方出せるっていうのが「当たって砕けろ」の強みかも。

5 Your Love/Lari Basilio　　（ぢゅん）
最近推しのギタリスト Lari Basilioさんのバラードを選んでみました。
ダイナミクスのあるメロディを歌わせるため、必要なテクニック総動員。
弾いてみてわかったけど、かなりリズミックに弾かないとあの感じにならない。
足元で音色をポチポチ切り変えるスタイルの自分が、ほとんど手元ボリュームしかいじらないというチャレンジでもありました。

6 I'm Tweeked/Karizma　（あべ）
あべくんが死ぬまでにやっておきたかった曲。
リズムトリックが随所に散りばめられていて、気が付くと足元をすくわれているという恐ろしい曲。
最終リハまでメンバーみんな苦しみましたが、本番は何とかギリギリ持ちこたえた笑

客席は最初の方は「なんだこりゃ？」というキョトン顔。
途中、必死の形相だったメンバーの表情が、とあるセクションを通過したとたんニヤニヤしだしたのを見て、「なんだかよくわからんが、うまくいったらしい」とわかるという状態。ですが、メンバーの力の入れ具合、楽しさが伝わったのか、終わってみたらこの日一番の拍手をいただけました。

何をやっていたか一応解説しておくと、

途中で「ドラムだけ」16音符ひとつずつ徐々にズレていき、8小節かけて元の位置に戻る　というセクションがあるのでした。他のパートはドラムに惑わされずに強靭な精神力でリズムキープしなければならない、という苦行です。ドMでしょ？

そのパートの最中、お客さんにクラップを要求したゆーすけ。本家リスペクトが過ぎるぞ笑

7 Jake To The Bone/TOTO　　（ぢゅん）
私が死ぬまでにやっておきたかった曲。
フュージョンとロックとプログレの良いとこどりのような、複雑な曲展開を楽しめる。
前半の7/8拍子のユニゾンリフが、調と雰囲気を変えて再登場するあたりがプログレっぽくて好き。
後半うっすーがオルガンを「バッヒャーーーー！」って爆音で鳴らしてくれるのが気持ち良すぎたなぁ。