新調したエフェクターボードの紹介、アコギ編その2です。
■スイッチ・ペダル・ノブ
・GT1000 Core本体のノブは下記をアサインしています。
1 ミックス後のEQ ローミッドの周波数
2 ミックス後のEQ ロー
3 ミックス後のEQ ハイ
4 ピックアップのミックスバランス (ピエゾ/マグ)
5 リバーブ量
1については、ステージやリハでハウったときのノッチフィルター的な使い方です。
Q幅を狭くし、-10~20db設定にして、問題のある周波数のみピンポイントでカットします。
だいたい100Hzくらいにすることが多いです。
・フットスイッチ
▼ ボリュームアップ
▲ オクターバー
CTL1 ミッドカット
バンド内でフィンガーピッキングが埋もれてしまうときや、ソロやオブリを目立たせたい時のために、音量ブースターを用意しています。
使う頻度が高いため一番踏みやすい左側にセット。
またコードストローク時にうるさい感じがするときは中域をカットしてスッキリさせています。
オクターバーはだいたい4弦開放音(D音)あたりから下の音域にだけ、オクターブ下が 重なるような設定にしています。
ベーシストがいるかのような低音を加えることができ、非常にアンサンブルの幅が広がります)
■Mornigstar MC6
最近の機材は本当に頭が良く、使い勝手が素晴らしいものばかリですが、
特にこれは機能性が高いのにコンパクトでとても良いです。
6スイッチのMIDIフットコントローラーですが、
各スイッチに対し、アクションごとに違う信号を送ることが可能なため、
実質的には6ボタン以上の効果があります。
当然ながら、スイッチひとつひとつに違う挙動をプログラムできます。
アコギの時は各エフェクトon/offを基本にしています。
また、長押しで各エフェクトのミックスレベルが深くなる、ダブルタップで元の設定に戻る、という動作にしています。
1 Comp
2 Delay
3 Reverb
4 Chorus
5 Tremolo
6 Shimmer
■ピエゾとマグに別々のリバーブを使用する理由
微量リバーブのピエゾ、たっぷりリバーブのマグ をミックスすることで
・深い余韻と明瞭さの両立
・深くかけてもハウリングリスクが上がりにくい
を両立させるため、です。
以前はマグとピエゾがミックスされた後の音にリバーブをかけていましたが、
バラードなどでリバーブを深くすると、モコったりして明瞭さが失われがちでした。
また、リバーブが深すぎると低音成分の余韻が長くなり、それがハウリングの引き金になっていました。
ハウったらローを削るかリバーブを浅くするしかなく、思ったような音にならない。
また、各ピックアップの音質比較をすると、マグが40Hz以下が落ちているのに対し、
ピエゾ側は20Hzくらいまでたっぷりと低域が出ていることがわかります。
つまり、ピエゾ側にリバーブをかけすぎるとハウりやすくなるということです。
かといって、リバーブゼロだと少し物足りない。
なので、コンをコンッにするくらいわずかに余韻を足します。
ピエゾ側リバーブ量は一度決めたらほぼいじりません。
マグのほうは素の音が空気感ゼロのため、積極的にリバーブを使って奥行きをプラスします。
曲の雰囲気によってミックスレベルを変えます。
スイッチ長押しで長めのリバーブになるようにセットして、バラード等の時に踏みます。
マグのほうを深めにかけてもピエゾ側のリバーブ量には変化がないため、深い余韻があるのにクリアーな音像が保たれる仕組みです。
GT-1000Coreはリバーブが1系統しか用意されていないのが非常に惜しい・・・
PAミキサーでかけるリバーブのように、1台のエフェクトに対して複数ソースからのセンドレベルを別々に設定・処理できればいいのに。
次回はエレキで使うときのセッティングについて。